https://hojyokin-portal.jp/columns/zenkoku_ryoko_announce
より
9月26日、国土交通省は、全国を対象とした観光需要喚起策である「全国旅行支援」を10月11日から開始すると発表しました。
この全国旅行支援は、もともと7月前半開始予定でしたので、約3か月遅れのスタートということになります。
割引率・割引上限額は、以前発表されたものと変わりはないようです。今回は、全国旅行支援の制度内容の再確認と、同時に開始予定の「平日にもう一泊」キャンペーンについてご紹介します!
全国旅行支援はいつから
現在実施中の県民割は、「県民の県内旅行」「隣接都道府県からの旅行」「地域ブロック内からの旅行」が支援対象となっています。それに対して、来月開始予定の全国旅行支援は「全国の都道府県からの旅行」が支援の対象となります。対象範囲が広がり、遠距離旅行もカバーされるようになります。実施期間は12月下旬までの予定です。
【県民割との違い】
県民割は令和4年10月10日宿泊分(10月11日チェックアウト分)までで、10月11日から全国旅行支援が開始する流れになっています。
※都道府県ごとの詳細な実施状況等については、各都道府県に設置しているコールセンターまでお問い合わせください。
▶県民割事務局問い合わせ先 https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001514202.pdf
全国旅行支援の割引率・割引上限額
県民割から全国旅行支援へ変わると、対象が全国になるだけでなく、次のような違いもでてきます。
(1)割引率の引き下げ | ⇒県民割50%、全国旅行支援40% |
(2)割引上限額の引き上げ | ⇒県民割は5,000円/泊、全国旅行支援は8,000円/泊 |
(3)平日がお得に | ⇒クーポン券について、県民割は最大2,000円、全国旅行支援は平日3,000円 |
(1)全国旅行支援の割引率について、40%と設定されています。
(2)について、地方への観光に対する配慮から、全国旅行支援では、鉄道、バス、タクシー・ハイヤー、航空、フェリーなど交通付旅行商品の場合、割引上限が1泊あたり8,000円になります。それ以外の場合は5,000円です。
(3)全国旅行支援のクーポン券は、旅行需要を分散し平日の利用を促進するため、平日は3,000円、休日は1,000円と差をつけています。交通付旅行商品の割引と平日クーポン券で、1人1泊あたり最大1万1,000円の支援が受けられます。
「平日にもう一泊」キャンペーンで平日への分散を
「全国旅行支援」の開始にあわせて、平日旅行の促進に取り組む「平日にもう一泊」キャンペーンが始まります。よりお得な旅行を計画したい方は要チェックです。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001514195.pdf
このキャンペーンは、全国旅行支援をきっかけに、平日向けの旅行商品を造成・展開し、国内旅行の需要喚起と平日旅行を促進することを目的としています。キャッチコピーは「お得に泊まって、日本も元気に!」。観光庁が設ける特設サイトで、キャンペーンに登録する平日向けの旅行商品の情報が発信される予定です。実施期間は10月11日~から令和5年度末までの予定です。
まとめ
ようやく全国旅行支援の開始日がアナウンスされました。事業者や自治体が混乱しないようにするため、すでに予約済みの場合も割引になるという報道もあります。割引率・割引上限額以外の詳しい内容について、詳しい発表を待ちましょう。
夏休みを前に突如発表され、延期となった「全国旅行支援」。秋の味覚や紅葉が楽しめる旅行シーズンを前に開始の日にちが決まりました。「平日にもう一泊」キャンペーンもあわせて実施される見込みです。基本的な感染対策を行いながら、割引を上手に使って、旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考:全国旅行支援の実施について