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2023/8/10
中国、団体旅行を約80カ国解禁 日本や米国など10日から
中国政府は10日、日本や米欧、韓国を含む世界約80カ国への団体旅行を新たに解禁すると発表した。新型コロナウイルスの影響で2020年1月に禁止して以来、約3年半ぶりの再開となる。先行して解禁した国を加えると約140カ国への団体旅行を認める。
文化観光省が旅行会社に対して「団体旅行や、航空券とホテルのセット販売を解禁する。即日実施」と文書で通知した。
中国政府が新たに認可した国は、日韓に加えて、米国、メキシコ、ドイツ、英国、オーストラリア、インド、フィンランド、オランダ、スウェーデン、パキスタン、カタール、バングラデシュ、ミャンマー、レバノン、トルコ、イスラエルなど。
中国は今年2月、約3年ぶりに海外への団体旅行を許可。段階的に合計60カ国に増やしたが、米国や英国、日本などは入っていなかった。
コロナ前の19年、中国の海外旅行者数は約1億5千万人に達していた。観光や消費などで多額の経済効果をもたらしていた。
日本政府観光局(JNTO)によると、中国本土からの訪日客はピークだった19年に約959万人となり、訪日外国人(インバウンド)全体の3割を占めていた。
観光庁の19年時点の訪日外国人消費動向調査によると、観光・レジャー目的で訪日した中国人の30.3%は団体ツアーだった。
団体旅行ビザは個人旅行ビザよりも日本政府側の認可条件が比較的緩く、訪日中国人客の急増が見込まれる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM101660Q3A810C2000000/?n_cid=BMSR3P001_202308101246